漠然とした不安。

漠然とした不安を抱えた日常を書く日記

妻が新型コロナの濃厚接触者となった結果

まぁ、特にこれといったことはなく、普通に過ごしていましたが。

 

在宅勤務に変えて家から一歩も出ずに。

ネットスーパーでお買い物をして。

運動不足になるだけですね。

 

妻から連絡があったのは、通常通り出社してから。

「濃厚接触者に認定されてしまった」と。

急いで上長に相談して、可能性は低いが、ひょっとすると、自分も陽性かも知れまない。疑いはとれない。ということで、すぐに会社から引き上げて、在宅勤務体制に移った。

 

妻が濃厚接触者として保健所から指定を受けて、次の日にはすぐにPCR検査を受けられることになった。

本人いわく、同じ部屋に居たとは言え、マスク無しの15分以上の会話もなければ、座席も全員がそれぞれ2m以上離れて座っていて、常に窓を開けて換気していた、とのことなので、濃厚接触者扱いにならないだろうと思っていたものだが。

やはり、検査体制が広がって、多くの検査ができるようになったのか、一人でも感染者が発覚すると、周囲の人をどんどんPCR検査していく姿勢になっているようだ。

 

であれば、同居の自分も検査を受けられないか?と相談してもらったが、妻のPCR検査の結果が陽性であった場合には検査が受けられるが、それ以外は受けられないとのこと。そんなにも余裕はない、ということか。

 

検査当日はドライブスルー形式で、インフルエンザの検査みたく棒を鼻の奥に突っ込まれるらしく、家に帰ってもしばらく「鼻血が止まらない!」と憤慨していた。

 

結果は、検査の2日後の夕方に電話連絡。

結果、陰性だったので、指定の2週間は家から一歩も出ずに過ごした。

妻の微熱が続いてはいたが、本人いわくバイタル的に高温期なので、毎月そんなもん、ということだ。

 

しかしPCR検査の陰性は、陽性だったあとの陰性なのか、陰性のまま今後も陰性なのか、何一つ分からない。その瞬間の状態だけだ。

 

近くのイオンがネットスーパーとして生鮮食品なんかも配達してくれたので、買い物にも行かずに丸2週間過ごせたのは、本当に助かった。

配達してくれたお爺さん、ご苦労様です。ありがとう。

 

しかし、妻がPCR検査で陰性と分かった途端に出社セヨとの命令が下る昭和な会社よ。

危機感は無いっぽいね。

 

眠りヒゲ

どうやら、ロフラゼプ酸エチル錠を飲み続けていると、よく眠たくなるらしい。

午後10時を過ぎると、電池切れのようにパッタリと気絶することがある。

 

とは言え、気絶するのは習慣のようで、それこそ無呼吸症候群と判明する以前は、本当によく気絶するように3秒で眠っていた。のび太並みかも知れない。あるいは、のび太も無呼吸症候群なのかも知れない。

 

今の妻と結婚するまでは、ショートスリーパーとして過ごしていた。

大体、深夜1時か2時に寝て、6時前に起きる。4時間半眠れば、すっきりと起きれたし、すぐに活動できたので、朝6時から2kmのランニングなど続けていた。

朝から動けるのは今も変わりないが、どうも、電池切れの時間が早くなってしまった。

 

そして、長く眠る。

 

先日は、19時過ぎにリビングで眠り始めたのだが、妻にベッドへ促されたたのが24時頃。フラフラとベッドへ行ってすぐに寝落ち。

次に目覚めたのが、朝の5時。

どうも調子が悪く、うずくまるほどではないものの、眠いけど寝られない、何もできない、歯がゆい感じで1時間ほど過ごして、何とか通常運転に戻った。テンションはすごい低いけれども。

 

メンタルクリニックの先生いわく、ロフラゼプ酸エチル錠は眠くなるし、本人には必要な睡眠なんであんまし無理に起きなくて良いよーという感じだったので、寝かせてもらっている。

 

 そして、徐々に朝の活動も難しくなってきた。

朝、目が覚めてもなかなか動けない。

これまでの漠然とした不安とかではなく、単純に眠いというか、だるいというか。

そんな様相だ。

 

朝は6時20分に起きて、2人分の弁当と朝食を7時までに作り終えなければならない。

これが、6時半に起きて、ぼんやりして、なんとかキッチンに立てるのが6時50分とかになると、さすがに慌てる。

 

休みの日も、ついつい昼寝をしてしまう。

2-3時間の昼寝をして、23時に寝て朝の10時まで寝ていたりもする。

 

なんという眠りヒゲ。

 

 

ロフラゼプ酸エチル錠の効力

部門を異動してからようやく在宅勤務ができるようになった。

まずは、3日間の在宅勤務を希望して、その間に投薬を少なくして様子を見ようと思った。

 

ストレス性適応障害に関する、今の投薬状況は。

スルピリド錠 50mg 朝晩

セルトラリン錠 50mg 晩

・ロフラゼプ酸エチル錠 1mg 晩

 

という感じ。

 

クリニックの先生からは、ロフラゼプ酸エチル錠はいつ辞めても良いし、いつ飲んでも良いよ、と言われているので、これを止めてみることにした。

 

在宅勤務は月~水曜を予定していたので、金曜の夜からロフラゼプ酸エチル錠を飲むのを止めてみた。

土日はプライベートでストレスなく過ごせたので良しとして、月火はあまり集中して仕事もできず、ダラダラと休憩時間を長くとってしまうことが続いた。眠気はあまりなかったが、夕方にそれぞれ船を漕いでしまった・・・

やはり、在宅ワークは集中力に欠けるというか、急いで片付けなければならないテーマもなく、資料の読み込みとか調べものとかだけだと眠くて仕方がない。

人目が無い分、サボってしまう傾向にあるので、明確なタスクがない時には在宅しない方が良い。

 

ということで、大したストレスもなく在宅勤務を2日終えた水曜の朝、それは突然きた。

 

漠然とした不安だ。

 

早朝、5時頃から目が覚めてしまい、CPAPをつけたまま二度寝しようと唸っていたが、どうにも寝られず。仕方なしにリビングで寝転んでみるも、落ち着かないので、結局、うずくまってしまった。

何もできない。

 

起きてきた妻にヘルプを求め、結局は朝食も何もできないまま、会社へ有休にしてくれとメールを打った。

 

ロフラゼプ酸エチル錠は半減期が長いようだが、どうやら私の体は100時間を超えると漠然とした不安を呼び覚ますらしいことが分かった。

もう元気になったかなー?と楽観的に思っていたが、どうやらまだまだだったようだ。

 

しばらくはお薬との付き合いは、続きそう。

 

取り留めのない夢の話

その筋ではとてもとても有名な人を、シンポジウムの講演の前日の夜に、殺してしまう夢を見た。どうやって殺したのか、殺しの場面は覚えていないが、自分の意思で殺したのは確かだった。

物凄く暗い場所で、そこから逃げ出そうとしていたみたい。

でも、真っ暗な室内で、うまく進めない。

 

夢なので脈絡も何もないが、暗闇の中、前方から女性が全裸で近付いてくる。そしてそれが風俗嬢だと知っていた。

嬢いわく、こんな時間だから営業時間外で、誰かに見つかったら大変だから、と一緒に隠れようとする。薄らぼんやりと見えたその場所は、八角形くらいの扉だらけの廊下のような場所で、どのドアから来たのかも分からないレベルだった。

で、1つのドアが開きかけたので、慌てて嬢はとあるドアを開いて、連れ込んだ。「ここは入り口で、もうシャッターも閉まってるから誰もコッチには来ない」という主旨を述べて、それでは、と背面立位でセックスを始めた。

 

相変わらず、夢なので脈絡も何もないが、行為の最中に周りを見ると、他の部屋の様子が御簾越しに見える。ある部屋では、男女8人ほどが乱交している。こっちの部屋は、二人でしっぽり。そのままグルリと後ろを見ると、なんと嬢の胴元や同僚達が仕事を終えてテーブルでくつろいでいた。どうやらメイド風俗店らしく、皆メイド服を着ていた。その中に、昔メイド喫茶で知り合った女の子も鋭い目つきで座っていた。

そしてまた夢なので脈絡も何もないが、暗闇の中を逃げることになる。まだ途中なのに…

嬢に案内され、超高所に張られたワイヤーを辿って外壁のブロック塀に飛び乗り、命からがら建物から逃げ出した。

 

まぁ夢なので脈絡も何もないが、どうやら明けてシンポジウムの朝らしい。

私と助手は事務所にいて、助手にバレないように(殺しの証拠となるらしい)バラけた配線を片付けるため、天井まで這い上がって作業していると、知らない人が事務所へやってくる。「あのー、先生の講演が中止になったって聞いたんですけど」「そうなんですよ、申し訳ない、中止です」みたいな会話をして追い返す。

助手は、何かあったのか尋ねるが、「先生は行方不明になってしまったんだ」と平然と嘘をついた。自分が殺したのに。

そして外を助手とブラブラ歩いて、「ああ、あの建物の中が真っ暗で、あそこで先生を殺したんだなぁ」などと思いながら、通り過ぎて行った。

夢なので脈絡も何もないが。

 

 

で、目覚めてから夢辞典で色々と見ていると、どうやら吉夢のようで。

詳しくは分からないので、夢診断に詳しい人に見てもらいたいなぁ。

登場人物はほとんど知らない人で、有名人の先生と、メイド喫茶の女の子だけだった。

 

残念な慰留

「勿体ないと思うよ。」

これが慰留のポイントらしい。

 

いやまぁ、なんとなく、なんとなくは、言いたいことは分かる。気がする。けれども。

 

これは建前なのか本音なのか、腹を割って話しているのかいないのか。

あからさまな大義名分がないので、分からない。

ひょっとすると、本当にただバカなのかも知れない。

困った。

 

上司とは、相談から諦めまで時間を掛けて何とか退職の方向へ話を持っていった。

理解はできなくとも、意見は尊重してくれた。

問題は、その先だ。

 

なんというか、面倒くさい人がいる。

的確に言うと「ややこしい人」がいる。

 

個人的にはパワハラの権化と思っているが、特に男へのセクハラが嫌いだ。

「男は皆同じ生き物」と信じて疑わない昭和の人間なので、質が悪い。

どこでオネーチャンを買ったとか、好みはどんなだ、とか。

知るかボケ。そういうのはセクハラじゃ。

 

ムッシュ権化が言うには、勿体ないということだ。

なんだか色々と話を聞いたが、今のA部門から古巣のB部門にもどったらどうだ?と。

正直、別のC部門の手伝いでやった仕事内容でキャリアを積みたかったので、その話もしてみたのだが、どこの部門でもタイミングがあえば別に仕事はできるだろう。とりあえず古巣のB部門がいいと思うぞ。よしそれでいこうな。

という感じで。

 

あぁ、結果ありきで話してるんだなぁ、と。

 

C部門の話になると、金はあるかも知れないがアイツらはダメだ、転勤なんかできないだろう、単身赴任になる気か?将来的に妻子を連れて行ったとしても、遠くから年老いた親御さんに何かあっても困るだろ?みたいな猛攻で。

辞めるにしてもお前の年収なんかどこも出ないぞ、若い上司に使われて、出世コースにも乗れずに収入も上がらないし、大手を辞めたあの人も今は何をしているのか音沙汰なくなったし、このご時世で何とかなるなんて思わない方が良いぞ、というテンプレ的な脅しもあり。

 

どんどん面倒くさくなってきたので、最終的には、役職外して欲しい、環境を変えて欲しいという2点に絞って、要望を伝えた。

まぁ、このコロナ禍のなか、しんどい転職活動でまた心と身体のバランスを崩すよりも、少しの間でも窓際族ができるのなら、リハビリになるでしょう。

 乗ってしまいましょう。「勿体ないから」ね。

 

そんなこんなで、退職の願いは、慰留を飲むことにして、決着した。

 

しかし、相変わらず役職から外れるのか、部門異動するのかも分からない。

どこでどうして欲しいからポジションを与える、という発想はないようだ。

 ただ、勿体ないから辞めるな、だと。

なんと残念な慰留。

 

客観的にみていてくれる人

妻がいます。

出会ってからまだ3年も経っていない。

 

理解し合っている、とは言い難いけれども、互いにリスペクトはあるし、礼儀も守っている。適度な距離間で、適度な装いで、適度にじゃれあって暮らしている。

 

私も妻も、人間関係には疎い部類だ。人の心なんか分からないものだ。

妻に対して、共感とか空気を読むとかスルースキルを付けるとか、そういう訓練をしながら、自分もなんとか人間関係をやりくりしている。

当然、我慢することも多い。

最近は、このストレス性の適応障害を背負ってしまって、ワガママを言ってしまったりもする。

 

近くで自分を知ってくれている人がいるというのは、本当に幸せなことで。

 

メンタルクリニックへ行けと強制的に追い出してくれたのは妻だ。

どうやら2ヶ月以上も、私は様子がおかしかったようだ。

 

初めは、しんどかったら会社を辞めなさいと言ってきた。

いやいや、そんな、仕事は楽しいんだよ。仕事自体はね。ただ、できてない自分がしんどいだけなんだ。

そんな風に答えながら、36協定を軽く超える程度には残業していた。まぁ残業はつかない役職なので、自由に仕事できてた。

 

ある日、書道でかなりハイレベルな妻が、毛筆で退職願を書いてきた。

「さあ、持っていきなさい。日付は?いつにしとく?」

「仕事なんか選ばなければいくらでもある。私も働く。気にするな。今すぐ辞めろ。君は今おかしい。」

 

なんて優しい妻なんだろう。

本当に、救われた瞬間だった。

折れた心のままで、がんばらなくて良いんだ。

折れたら、折れたで良いんだ。 

 

そうして、ようやく退職を決意した。

 

しかし、退職とは面倒くさいもので、ストレス因の上司とサシで何度も何度も話をしなければならない。考えるだけでもストレスで調子が悪くなる。

 

実は半年ほど前にも、辞めたいと言ったことがあった。

その時には、「相談もなくいきなり決めたとか言うな!今回のは相談な!」と終わってしまっていた。

次からは、相談レベルから始めて、深刻度を上げていき、説得をされ、オレにもこんな時期があったと聞かされ、それでもなお辛いと言い続け、仕方ないと思わせて、というプロセスを踏まねばならない。

 

これまで、辞めていった人間への愚痴は、全てこれだった。

「何も言わずに結論だけ決めて勝手に辞めていく」

しかし、こちらからすると、これだけのプロセスを乗り越えて何かしようと思うと、相当なパワーが必要なのだ。

それに、そんなに礼を尽くすほどの関係性だったのか、というのも、大いに疑問となる。

 

あなたはこういう人間だと決めつけられるのは本当に気分が悪いし気持ち悪いことが多いけれども、客観的にみて、こう見られているよと教えてくれる人は心地よい。

 

もしも妻に、「あなたはそんな暗い顔ばかりしてる人じゃない。元気だして。」とか言われ続けてたら、さらに心と身体が分離して、空中分解していたかも知れない。

 

ああ、そういえば、上司には「そんな暗い顔ばっかすんな、楽しく仕事しろ」と言われたことがあったな。

「え?どうやって?」とだけ思って、スルーしちゃったけど。

 

きっかけはよくあること

ストレス性の適応障害ということで、どうやらストレスが掛かっているらしい。

 

仕事というのは多かれ少なかれストレスの掛かるものだし、まぁまぁ忙しい日々だったり、うまく仕事が進んでいなかったりしていたので、こんなもんだろう、と思っていた。

 

特に、ここ2年間は役職が上がってしまったこともあり、お金の計算やメンバの管理、スケジュールや契約ごとなど、慣れない仕事ばかりでストレスフルになっていたのは理解しているし、それまでずっと定時帰りだったのが突然21時や23時帰りがデフォルト設定に変わったことで、だいぶしんどい思いをしていたように思う。

 

それでも、ストレスと言っても、会社員としてよくあるストレスだし、自分が特別に嫌な思いをしているとか、死ぬほど残業させられているようなことは客観的に見てもなかったと断言できる。むしろ、楽しい仕事内容で、助けてくれる先輩もいた。核心に迫る相談はできなかったけれども、「気にせずやれよ」と背中を押され続けていた。

 

ただ、きっかけは明確に分かっていて、心が折れた瞬間があった。みぞおちの右下あたりで、何か大きな塊が割れるような、ボキっと鈍い大きな音がして、心が折れた。

 

私の上司は、とても真面目で頭のキレる優秀な人だ。小さな問題を見逃さないし、ことある度に「あるべき論」を熱く語る。比較的感情的ではあるので、言うことが場面によって真逆になることもママある。彼に言わせれば、「前とは状況が違う」だけだが。

 

この日も、いつも通り私は叱られていた。

 今のお前は損をしている。損益を出して、次にどんな利益をもたらそうとしているのか、説明せよ、と。

この頃には、私はもうこの上司が恐怖でしかなかった。ああ言えばこう言われる。隙があれば深く深く突っ込まれる。何をするにも、見透かされている。どこをどう考えても、勝てる自信などなかった。

二の句が継げない私に、彼は選択を迫った。プランAか、プランBか。どちらも厳しい条件だろうが、自分で選んで、具体的なプランに仕上げてもってきなさい、と。

 

プランAは単純明快。今、損している分を上乗せして請求する。例え単発で仕事が終わったとしても、損をすることはない。

プランBは、今は損をしているとしても、今後も引き続きお付き合いすることで、トータルとして利益を出す。

 

仕事の性質上、続きの案件を引っ張っていけるようにも思えなかったし、本当にあるかどうかも分からない案件を具体的に説明などできないと判断した私は、プランAに焦点を定めて、お客様とも調整を行って、上乗せできるプランを作った。

言われた期限も守った。

 

そこで返ってきたのは、「いや、プランAを選ぶなんて、ないでしょ」という言葉だった。「どうせ未来のことなんか分からないし、同じような案件が来るかも分からないのだから、ここは今の案件を終わらせた上で、よくやってくれたからと、さらに別の人を紹介してもらって飛躍する、プランCを持ってこなければ。」

 

ここで、ボキっと音がした。

理解の範疇を超えてしまったようだ。

結構、大きな音が響いたので、外にも聞こえたんじゃないかな、って気になったりもした。

 

いや、日本語は理解できた。

意味も意図も分かるが、なんというか、もう分からなくなった。

 お先真っ暗どころではない。

天と地も分からない。

 

そこから、自分がおかしくなったのを自覚した。