漠然とした不安。

漠然とした不安を抱えた日常を書く日記

残念な慰留

「勿体ないと思うよ。」

これが慰留のポイントらしい。

 

いやまぁ、なんとなく、なんとなくは、言いたいことは分かる。気がする。けれども。

 

これは建前なのか本音なのか、腹を割って話しているのかいないのか。

あからさまな大義名分がないので、分からない。

ひょっとすると、本当にただバカなのかも知れない。

困った。

 

上司とは、相談から諦めまで時間を掛けて何とか退職の方向へ話を持っていった。

理解はできなくとも、意見は尊重してくれた。

問題は、その先だ。

 

なんというか、面倒くさい人がいる。

的確に言うと「ややこしい人」がいる。

 

個人的にはパワハラの権化と思っているが、特に男へのセクハラが嫌いだ。

「男は皆同じ生き物」と信じて疑わない昭和の人間なので、質が悪い。

どこでオネーチャンを買ったとか、好みはどんなだ、とか。

知るかボケ。そういうのはセクハラじゃ。

 

ムッシュ権化が言うには、勿体ないということだ。

なんだか色々と話を聞いたが、今のA部門から古巣のB部門にもどったらどうだ?と。

正直、別のC部門の手伝いでやった仕事内容でキャリアを積みたかったので、その話もしてみたのだが、どこの部門でもタイミングがあえば別に仕事はできるだろう。とりあえず古巣のB部門がいいと思うぞ。よしそれでいこうな。

という感じで。

 

あぁ、結果ありきで話してるんだなぁ、と。

 

C部門の話になると、金はあるかも知れないがアイツらはダメだ、転勤なんかできないだろう、単身赴任になる気か?将来的に妻子を連れて行ったとしても、遠くから年老いた親御さんに何かあっても困るだろ?みたいな猛攻で。

辞めるにしてもお前の年収なんかどこも出ないぞ、若い上司に使われて、出世コースにも乗れずに収入も上がらないし、大手を辞めたあの人も今は何をしているのか音沙汰なくなったし、このご時世で何とかなるなんて思わない方が良いぞ、というテンプレ的な脅しもあり。

 

どんどん面倒くさくなってきたので、最終的には、役職外して欲しい、環境を変えて欲しいという2点に絞って、要望を伝えた。

まぁ、このコロナ禍のなか、しんどい転職活動でまた心と身体のバランスを崩すよりも、少しの間でも窓際族ができるのなら、リハビリになるでしょう。

 乗ってしまいましょう。「勿体ないから」ね。

 

そんなこんなで、退職の願いは、慰留を飲むことにして、決着した。

 

しかし、相変わらず役職から外れるのか、部門異動するのかも分からない。

どこでどうして欲しいからポジションを与える、という発想はないようだ。

 ただ、勿体ないから辞めるな、だと。

なんと残念な慰留。